コロナ禍で一気に完全在宅ワークの需要が高まった、昨今。突然ですが、「オレコン」という会社をご存知でしょうか。
「オレコン」では、社員全員がリモートワークを実施しています。
当ブログの管理人・ぽちゃみは、オレコンではないものの、オレコンに似ている会社(業務委託・時給制・完全リモートワーク)に受かって実際に働きました。
今回は、「完全在宅ワークが気になっている」方向けに、以下の内容をまとめてお伝えします。
- 完全リモートの会社で実施している課題テストについて
- 支払われる報酬・昇給の仕組みについて
- 実際に働いてみてどうだったか
時給制・業務委託・完全在宅勤務の会社は、オレコンに関連していることが多いため、はじめにオレコンの詳細から説明させていただきますね。
オレコンは怪しい?なぜ似ている会社が多いのか

オレコンを検索すると、なぜか予測に「怪しい」と出てきます。しかし、結論から言うとオレコンは決して怪しい会社ではありません。
オレコンが怪しまれる理由として、以下が考えられます。
- 他の会社でも、同じような課題テストが出題された
- 常に求人が出ているので、ブラックなのでは?
上記の謎について、一つひとつ解明していきましょう。
1.なぜ他の会社で同じような課題テストが出るのか
求人を見ていると、完全在宅ワークの会社がたくさん出てきますよね。
いくつかの会社に応募してみると、類似した採用テストを出題されることがあります。
その場合、以下のような文面のメールに向けた返信文を作成するよう、指示されます。
メールを送る対象は、お客さんと同僚、2名の設定です。
昨日、右足を骨折してしまい、朝10時の開始時間に間に合わないかもしれません。
遅刻するかもしれないので念のため連絡したのですが、必ず出席しますので席を取っておいてもらえるでしょうか。
あと、会場は地下鉄の何番出口でしたか。
なぜ別々の会社で同じような課題テストが出るのかというと、オレコンが採用の仕組みを商品化し、他の会社が買い取っているからだそうです。
きちんとお金のやり取りがあっての「色々な会社で似たような課題が出る」ですから、怪しくはありません。
2.なぜ常に求人が出ているのか
オレコンや、オレコンの採用形式・働き方の仕組みを取り入れている会社は、人材に求めるレベルが非常に高いです。
したがって、「人材不足だから募集する」のではなく、「1年を通し、レベルの高い人だけを募集している」のが正解といえます。
したがって、ブラック会社なわけではありません。
しかし、働いてみると分かりますが、意識の高さについていけなくなってすぐに辞める人は一定数いると思います。
オレコン式の会社・採用フロー

それでは、実際にオレコン式の完全リモートワークができる会社(業務委託・時給制)に受かったときの体験談を語ります。
※オレコンで働いたわけではなく、オレコン式の採用・働き方を取り入れているある会社での体験談です!
まずは、採用フローのご紹介から。よければ、参考にしてみてくださいね。
1.骨折お見舞いビジネスメールの返信
応募してまず取り組むのが、「骨折したお客様へのメール返信・同僚への指示出しメール作成」の課題です。
結論から言うと、この課題テストには明確な合否の基準が定められています。
私はテストに受かって実際に働いていた立場なので、どのような文章を送って合格したかは言えませんが、ネットで検索してみると他の人の体験談が……?
ちなみに、社会人歴8年・お客様対応の仕事をしていた私でも、テストは非常に難しかったです。
というのも、求められている気遣いレベルが高い!
すべてのチェック項目に気づき、寄り添いの言葉をかけられないと、受からないと思います。
つまり、「察する能力」と「言語化」を求められます。
簡単に、ヒントだけ書いておきますね。
- 骨折に対する気遣いの言葉はあるか
- 当日は誰に声をかければよいか
- メールにある参加イベントの日時は合っているか
- アクセス方法の詳細は案内できているか
- 骨折している人が途中参加するなら、座席は……
- 骨折していて途中参加する人に対して、案内だけでOK?
ちなみに、2社に応募して最初の1社には落ちてしまいました。
この時点で合格率はだいぶ低いようで、ほとんどの人がふるいにかけられて落ちます。
2.ヒアリングシートの記入
メールのテストに合格すると、次はヒアリングシートの記入を求められます。
内容は面接で聞かれるような一般的な内容で、普通に答えれば問題ありません。
ただし、提出期限が3日間とかなり短く、仕事をしながら転職活動をしている人にとってはかなり厳しいといえます。
3.オンライン面接
最後に、ヒアリングシートをもとにしたオンライン面接が行われます。
ヒアリングシートさえちゃんと書いておけば、困ることはありません。
「社員全員がリモートワーク」と考えたときに、自分に何が求められているか意識しましょう。
協調性や自発性をアピールできるエピソードがあると良し!
普通の会社の面接と同じですね。
オレコン式の会社・色々な仕組みや仕事内容

働く上で一番気になるのが、お金関係の情報ではないでしょうか。
オレコン式の会社では、どのようにお金がもらえるのか、昇給や昇格はあるかなど、仕事内容と合わせてご紹介します。
1.報酬の仕組み
完全リモートワークの会社では、業務委託契約で働くことになります。
業務委託の場合、支払われるのは給与ではなく報酬です。
雇用契約ではなく、成果に対してお金が払われる仕組みになっています。
求人には時給が書いてありますが、雇用契約のようにタイムカードや勤怠システムによって管理された時間に対して、支払われるわけではありません。
自分で細かく業務内容とかかった時間を記録し、合計を出してひと月分の請求書を作成・提出。その時間と時給をかけた金額が報酬となります。
【業務内容:採用担当の例】
- 応募者のヒアリングシートチェック:18分
- 応募者との面接:27分
- 応募者の合否確認:12分
…など
- 1か月の勤務時間:60時間
- 時給:1,024円
- 合計:61,440円
拘束時間ではなく、実務時間にのみ報酬が支払われるので注意してください。
2.昇給・昇格の仕組み
昇給の仕組みは明確です。
動画視聴や各種ツールの整備など、決められたタスクをこなせば、1タスクあたり1円の昇給になります。全タスクをこなすと先輩や採用担当との面談となり、時給が上がる仕組みです。
昇格も同様に、タスクをこなして社長と面談をすることで行われます。
タスクをこなすのが早い人ほど昇給・昇格し、働き始めて1か月も経たずして、時給や立場がぐんと上がったケースもありました。
3.仕事内容
人によって仕事内容は異なりますが、はじめのうちはタスクをこなして、リモートワークや会社の仕組みに慣れていきます。
仕事は自分から周りに声をかけて取りに行くか、周りからのスカウトが多かったです。
というのも、昇格の条件に「自分の簡単な仕事を周りに引き継ぎ、レベルの高い仕事をする」があるためです。
「まだ仕事がないから」とスカウトを受けすぎると、本来自分がやりたかった業務ができなくなる場合があり、自己管理能力が問われます。
仕事内容は、事務やライター・デザイナー・採用などが多いと思います。
私はライターでした。
仕事の引継ぎや面談などは、すべてチャットやZOOMなどのオンラインツールを用いて行いました。
オレコン式の会社に受かった体験談

ある会社と業務委託契約を結んだ私は、1か月だけ働いて契約を打ち切りました。
良かったところと、悪かったところをまとめます。
まずは、良かったところから。
次に、悪かったところです。
完全リモートワークでストレスが少なく、時間に融通が利くのは良いところでした。
しかし、毎日のように細かく業務内容と取り組んだ時間を記録するのは思ったより手間で、細切れの稼働時間を合計すると想定より低い報酬になってしまいました。
※この計算・記入時間は報酬に含まれません。請求書作成のみ10分間分、稼働時間に含められます。
また、オレコンの社風がいわゆる「意識高い系」のため、その仕組みを取り入れた会社も同じような雰囲気です。
仕事にかかる時間は短い方が良いとされるため、稼ぎたいなら効率よくいくつもの仕事をこなす必要があります。
一週間に1回、どのように仕事を効率化・改善できたか報告する義務も。
結果、アルバイトより安い時給で、正社員以上の働きぶりを求められるといえます。
タスクをこなせば昇給・昇格できるものの、たいていの人は数十円しか上がらないような内容になっています。
地方在住ならまだしも、関東在住であれば昇給・昇格してもアルバイトの方が稼げるのは間違いないです。
オレコン式の会社を辞めた理由

オレコン式の会社の採用率は、実は1%にも満たないくらい低いです。
それだけ少数精鋭のスタイルを貫いていますし、集まる人材もびっくりするようなハイレベルばかり。
たまに私のような主婦もいますが、元大手企業勤め、元CA、元アナウンサーなどが多かったです!
あとは趣味で社会貢献の活動をしている人とか。
とにかく、向上心のある人ばかりでした。
せっかく受かったのに、1か月で辞めてしまったのには理由があります。
まずは、独特の意識高めな雰囲気が合いませんでした。
働いている人は良い人ばかりでしたが、タスクにある視聴動画の内容や、社長と夢を語り合うような面談が本当にきつかったです。
意識高いのに時給は安い(だいたいの会社が1,000円ちょい)ってどういうこと??
私のパートの時給は、ほぼ在宅勤務で1,200円です。
昇給してもこの額に到達するのは、無理そうでした。昇格はもっと無理そうでした。
次に、仕事内容も求人とは実態が異なっていました。
実際の仕事は社長の身内(駆け出しインフルエンサー)の運営事務局のようなもので、しかもその身内は、非常に横柄で自己中心的な人物でした。
深夜から早朝まで関係なしに鳴りやまないチャットの嵐と、納期を無視した無茶振りには、疲弊したものです。
(他の人は常識をわきまえていました)
一緒に働いていた人も、ぽろりと愚痴をこぼしており、実際その会社ではほとんどの人が1~3か月ほどで辞めていました。半年が最長記録だったと思います。
オレコン式でも他の会社だったら、もっと違った結果になっていたかもしれませんね。
結局、完全在宅の仕事でも関わる人がハズレだと、辞めたくなります。
オレコン式・完全リモートワークの会社まとめ
主婦や副業で完全リモートワークの仕事を探している方にとって、オレコン系統の会社は合う・合わないがあると思います。
私には、低い時給でベンチャー企業の社員のような意識の高さを求められるのは、向いていませんでした。
とはいえ、働く時間や場所を選ばないのは魅力的であり、人によっては天国のような環境でしょう。
最後に、オレコン式の完全在宅ワークの会社が向いている人・向いていない人の特徴をまとめます。
- 向上心が強い
- 夢や目標を語ることが好き
- 決まった時間ではなく、自由な時間に働きたい
- こまめに記録をつけることが苦ではない
- お金よりやりがいが大事
- 最低時給が低め(1,000円以下)の地域に住んでいる
- 意識高くない
- 熱い人や考えを見ると冷めてしまう
- サボり癖があり、決まった時間の方が働きやすい
- こまめに記録をつけるのは苦手
- やりがいよりお金を稼ぎたい
- 最低時給が高め(1,000円以上)の地域に住んでいる
【リモートワークを探すなら……】
- オレコン式の会社(業務委託・時給制)を探しているならCrowdWorks(クラウドワークス)
- 派遣やアルバイト、正社員のリモートワークを探すなら日本最大級のアルバイト求人サイト【アルバイトEX】
特に、大手求人メディアと提携しており、100万件以上の求人から検索・応募ができる
【アルバイトEX】がおすすめです。
一部の案件では、お祝い金を受け取れますよ。
在宅勤務ができる仕事探しにぜひ活用してみてくださいね。